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本金箔平押・本金紙製作

金箔とは英語で(Gold leaf)と言い、箔職人が叩いて板状にしたものです。
近年みられる金箔の代用物として洋箔や蒸着紙などがありますが、ベースがパルプ紙ということもあり、十数年というスパンで劣化していきます。
弊社では京都で培った伝統技術を基に、年数が経っても美しく、それに耐えうる天然素材である純金箔、膠、和紙を使った金紙製作で伝統美を伝えてまいります。

作業の様子

1.線引き

現場図面を元に越前産本鳥の子紙に鉛筆で線を引いていきます。

2.仮張り

線引きした鳥の子紙を仮張り(何重にも和紙を下張りした干し板)に張り込みます。
たわみや歪みが出ないように慎重に張ります。

3.地引き(ドーサ引き)

仮張りした鳥の子紙が乾燥したらドーサを引いていきます。
塗っては乾かす作業を7回程度繰り返します。
湿度や温度によって加減を調整しなければならない重要な作業です。

4.油付け

箔合紙に馬連で椿油を付けます。
一見単純な作業ですが、油の付け加減が重要で、仕上げに関わる作業の一つです。

5.箔明かし

金箔と箔合紙を密着させます。
金箔の上に油を付けた箔合紙を乗せ、箔箸で皺の出来ないよう撫で込みます。これを【箔を明かす】と言います。

6.箔押し

金箔を貼ることを【箔押し】と言います。
箔を押す前に薄い膠液でドーサの層を緩ませます。下地の膠が程良く緩んだところで箔を押していきます。約1分ずつ重ねながら皺の出来ないように押していきます。

7.拭き上げ

自然乾燥させ、箔の重なりは真綿で拭き取っていきます。

8.つづくり

穴の空いた部分は小さい箔を押してつづくりしていきます。

9.点検・仕上げ

最後に全体を再度拭き上げて点検します。
仮張りから剥がして金紙の完成です。